パーマンの仲間は、1号、2号(ブービー)、3号(パー子)、4号(パーやん)の4人が一般的ですが、実はもう一人のパーマン、幻の5号が存在していた事はご存知でしょうか?
しかも、その正体は驚くべき人物です。
今回の記事ではパーマン5号について調べます。
パーマンには幻のパーマン5号が存在した
パーマン仲間は、1号、2号(ブービー)、3号(パー子)、4号(パーやん)の4人
アニメでは、パーマン1号ことミツ夫の同級生でガキ大将・カバ夫が毎回自分をパーマン5号にして欲しいと懇願しています。中にはどうしてもパーマンになりたくて発明少年にパーマンセットを作ってもらいパーマン5号になるという話もあります。
カバ夫の他にも妹のガンコをはじめパーマン5号になりたい人は多く、パーマン5号になりたい存在は多数のネタになっています。
しかし、それを全部壊してしまう、幻のパーマン5号が実は存在していたのです。
パーマン5号の正体は赤ん坊
パーマン5号の正体はついにパーマンになったカバ夫くん。ではなく何と赤ん坊なのです。
パーマンの正体は秘密。正体を知られるとバードマンに動物に変身(初期では別の設定)させられてしまうという恐ろしい決まりがあります。
パーマン1号がうっかりマスクを取ってミツ夫であると偶然にも知ってしまった人物がいます。その相手がママの同級生の息子でまだ2歳の赤ん坊のコーちゃん。赤ちゃんに正体が知られてもどうせわからないだろうと高をくくったミツ夫でしたが、赤ちゃんなのにパーマンの正体をネタにやりたい放題。ブービーとパー子も登場して説得を試みるも失敗(何故かブービーの言葉もわかるスーパー赤ちゃんのコーちゃん)。そして遂にはバードマン(当時はスーパーマン)にも知られてしまいます。
そこでパー子に呼ばれてやってきたパーやんが驚くべきアイディアを出します。赤ん坊にコーちゃんに対してパーマンの資格があるかチェックをするをいうもの。パーマンに年齢制限はない。という事で半信半疑チェックすると、コーちゃんにはパーマンの資格あり。という結果に。
そうしてパーマン5号の誕生と共に、ミツ夫の正体がバレた件も有耶無耶になったのでした。
正体がバレるのはいつもの事。でしたが、パーマンの正体をネタにやりたい放題していたコーちゃんにパーマンの資格があったとはどうなんでしょうね。最もミツ夫もパーマンになってやりたい放題している様な気もしますが…
幻のパーマン5号は
通称・パー坊。本名・山田浩一。
パーマン5号がいなくなった理由は?
パーマン5号が幻の存在となった理由
パーマンには、旧作と新作が存在します。
- 「旧作」1966年から2年間の連載
- 「新作」1983年から3年間の連載
それぞれの連載中にアニメ化もされています。
旧作と新作では設定変更が多数されていています。
主な設定変更をあげると
- パーマンの最高速度:「91km/h」から「119km/h」
- パーマンセットを渡した宇宙人の名前:「スーパーマン」から「バードマン」に
- パーマンの正体が知られた場合:「パーにされる」から「動物に変身」
- パーマン5号の存在
パーマン5号の存在はアニメの新作で無かった事にされた。
旧作と新作の設定変更でパーマン5号は存在そのものが無かった事にされてしまいました。
新作時期のアニメでは存在そのものが無くなったわけですが、原作の単行本ではわずかながら登場している場面があります。てんとう虫コミックス第3巻と同じ収録内容の文庫第2巻「特大クリスマス」と1コマのみの「わがはいの脱獄」
「特大クリスマス」は、パーマン仲間の全員で巨大なクリスマスツリーを作るという内容。赤ん坊のパーマン5号が当然のように出てきています。しかし、パーマン5号の登場した回はてんとう虫コミックスに収録されてはおらず、5号に対する説明は無く(登場人物紹介にも載っていない)長らく謎の存在でした。そもそもこの赤ん坊パーマンが実はパーマン5号だったという事もわからなかった読者がほとんどではないでしょうか。
なお5号が確認できる本が現在は存在しています。それは原作者・藤子・F・不二雄先生の著作をほぼすべて収録した藤子・F・不二雄大全集のパーマン
5号の登場シーンから全ての話が収録されているという事です。